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「作家の命」次世代に 島根県立美術館で30年の写真コレクション展

 島根県立美術館(松江市袖師町)が収集してきた写真コレクションの全容を概観する展覧会「島根県立美術館 写真コレクションの30年」が同館で開かれている。
 同館は1999年に開館する4年前から、写真史上で重要な国内外の作品を収集。国際的にも高く評価されている島根ゆかりの奈良原一高、森山大道のコレクションも重点的に集めた。今では同館の収蔵作品点数7623点の3分の1以上の2703点を写真が占める(いずれも2024年3月末現在)。
 今回は肖像写真で知られる英国の写真家ジュリア・マーガレット・キャメロンの最高傑作の一つといわれる「フローレンス」や、奈良原一高の「禅 振鈴(神奈川県鶴見)」、森山大道の「hysteric no.4」、山陰を舞台に重要な作品を残した塩谷定好や植田正治の作品など計88点を展示し、写真コレクションの30年を振り返る。
 開館前から収集に尽力し、3月末で退任する蔦谷典子・主任学芸員は「作品は作家の命そのものであり、作品がつくられた時代の息吹です。30年間で形成された島根県立美術館の写真コレクションは、その命と息吹を作品の前に立つ人々に伝えていきます。今回は次世代に向けて命をつなぐコレクションの見取り図となる展覧会です」と話す。
 4月14日まで。火曜休館(2月11日は開館)。観覧料は一般300円、大学生200円。高校生以下は無料。問い合わせは同館(0852・55・4700)へ。

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島根:朝日新聞デジタル 2025-02-05 [Edit / 編集]

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