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「怪談パン」のラフカディオパーンはいかが 小泉八雲ゆかりの松江

 松江ゆかりの作家・小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の代表作「怪談」にちなんだ「怪談パン」4品が誕生した。八雲の妻セツの誕生日である4日、松江市内のパン店で販売が始まった。
 総務省の制度を活用して、2022年12月から飲食店情報サイト運営会社「ぐるなび」(東京)から松江市に派遣されている、地域活性化起業人の寺島奈実さんが昨年から取り組む「怪談グルメ」の第4弾。
 これまでは主に観光客を対象にしたスイーツや料理などを企画してきたが、今回は「地元の人にも気軽に食べてもらえる」ことを目的に、怪談パンを発案。地元の人気店「パン処 山奥」(松江市東津田町)に商品開発を依頼し、このほど4品ができあがった。
 その一つで八雲の名前をもじった「ラフカディオパーン」(税込み250円)は、卵サラダをたっぷりと入れた総菜パン。表面には八雲の顔を焼き印している。商品開発を手がけた同店のパン職人藤原彩乃さん(20)は「無類の卵好きだったという八雲が喜ぶだろうと思い作った」と話す。
 このほか、八雲とセツの2人の絆、文化の交わりをミルクパンと抹茶パンを組み合わせて表現した「八雲とセツの絆パン」(同200円)、八雲作品に登場する河童(かっぱ)にちなんだ「かっぱん」(同300円)、のっぺらぼうが出てくる作品「むじな」にちなんだ「むじなパン」(同290円)もある。
 発売前日の3日に試食した上定昭仁市長は「日常的に小泉八雲・セツに浸りながら食べることができていい。松江の魅力を全国に発信していく役割を担っていただきたい」と期待を寄せた。

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島根:朝日新聞デジタル 2025-02-05 [Edit / 編集]

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