地域と夢見るティータイム 松江の紅茶専門店が規格外の果物など活用
松江市北堀町の紅茶専門店パンジェンシーが、規格外の果物などを使ったティーバッグ商品を売り出している。商品名は「明日を夢見る紅茶たち」。「生産地域の人たちが、明日を夢見ることができるように」という願いが込められている。
商品は、島根県安来市産の規格外のイチゴを素材にした「ストロベリールイボスティー」▽生産者の高齢化で収穫されなくなった同じく安来市産の天然ユズを使った「アールグレイ―ユズ」▽桜の名所である島根県雲南市木次町の大島桜の桜葉を取り入れた「桜紅茶」の3種類。イチゴやユズ、桜葉はそれぞれの地域の人に収穫、乾燥加工してもらい、同店のティーマイスターが最適な茶葉を選んでブレンドした。
商品化のきっかけは、安来市広瀬町の地域づくり会社えーひだカンパニーから一昨年、「大きさや色づき具合で市場に出せない規格外のイチゴを地域資源としていかしたい」と協力を求められたこと。パンジェンシーの松尾大樹代表は「紅茶で活用できれば」と引き受けた。
商品化までに1年ほど費やし、昨春から販売を開始。地方の逸品を扱うJR西日本や日本航空の通販サイトでも取り扱われ、全国各地からの注文も舞い込むようになった。松尾代表は「地域の素材が主役の紅茶。紅茶を通じて島根県の地域課題を知ってもらう機会になれば」と話している。
いずれもティーバッグ1個(2グラム)で税込み220円。3種類2個ずつ箱詰めしたセット商品は同1580円。問い合わせはパンジェンシー(0852・78・2682)へ。
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島根:朝日新聞デジタル 2025-02-11 [
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