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2月11日は「出雲そばの日」 生みの親・直政公にそばを奉納

 【島根】「出雲そばの日」の11日、松江藩主の菩提(ぼだい)寺である月照寺(松江市外中原町)で、そばを奉納する「献そば式」があった。市内のそば店主らが出雲そばの生みの親とされる松江藩松平家の初代藩主・松平直政の墓前に生そばやそば粉などを供え、出雲そばの振興、発展を願った。
 松江市や松江商工会議所、松江そば組合などでつくる「松江そば文化ブランド化推進協議会」が初めて企画。併せて「松平直政公三六〇回忌法要」も営まれた。
 ブランド化推進協の名誉会長を務める上定昭仁市長があいさつし、2月11日が出雲そばの日になった経緯などを説明。来賓の松江歴史館名誉館長の藤岡大拙さんが、大名茶人として知られる7代藩主治郷(はるさと)(号・不昧(ふまい))が茶や庭に加え、そばを好んだことがうかがえる「ざれ言」を紹介した。
 直政ら藩主の位牌(いはい)を納める御霊屋(おたまや)の前でそば打ちを披露した松江そば組合の西村保則組合長(67)は「私どもが生業としてやらしていただけるのもお殿様のご加護のおかげ。この食文化を顕彰していきたい」と話した。
 「出雲そばの日」は、直政が三代将軍・徳川家光から松江藩の拝領を言い渡された寛永15(1638)年2月11日にちなみ、一般社団法人日本記念日協会によって2022年に記念日登録された。

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島根:朝日新聞デジタル 2025-02-12 [Edit / 編集]

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