今年も手作り行灯でお年寄りを笑顔に 松江の高校生らが老人ホームに
特別養護老人ホーム「厚生センター八雲」(松江市上乃木7丁目)に、近くの島根県立松江工業高校定時制課程の生徒らが作った行灯(あんどん)計24基が届けられ、入所のお年寄りらを楽しませている。
松江工定時制課程では美術部員らが毎年、松江城周辺をライトアップする光のイベント「松江水燈路(すいとうろ)」の「手作り行燈コンテスト」に応募し、作品は松江城に展示されてきた。ところが、コロナ禍で2020年の水燈路は中止になった。せっかくの作品を楽しんでもらおうと、近くの厚生センターに展示を打診。以降毎年、行灯を届けている。
5回目となる今年は県立矢上高校(邑南町)の産業技術科工業コースの3年生が授業で作った行灯も加わった。松江工定時制課程の教員が矢上高に転勤したことがきっかけとなった。
厚生センターで10日、行灯の貸し出し式があり、両校の生徒が出席。松江工定時制課程3年の松浦一帆(かずほ)さん(18)は「今日持ってきた行灯はたくさんの人に見ていただいたあかりです。松江城の夜を想像し、少しでも和んでいただけたら」と美術部を代表してあいさつ。矢上高3年の森脇琉輝(りゅうき)さん(18)も工業コースを代表し、「ものづくりの楽しさを改めて感じることができた。この行灯が見てくれる人にとって素敵な物になればうれしい」と話した。
行灯には、島根の蛍をイメージした絵、県の観光キャラクター「しまねっこ」、動植物などが描かれている。入所者の守下チエ子さん(94)は「立派な行灯ができていて驚いた。みんな気に入った。昔に返ったような(気持ちになります)」と話していた。
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島根:朝日新聞デジタル 2025-02-12 [
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