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戦争の記憶、世代をつなぐ 島根県遺族連合会が青年部設立

 戦没者遺族らでつくる島根県遺族連合会の青年部が16日、発足し、設立総会が松江市内で開かれた。会の活動の中心を担う戦没者の子ども世代の高齢化が進んでいることから、孫やひ孫の世代に活動を引き継ぐのがねらいだ。
 青年部はすでに46都道府県の遺族会で結成され、島根県が最後となる。設立総会で石原道夫会長(86)は「今年は戦後80年。私ども遺児が80歳を超える状況となった。後を継いでくれる力強い若者を求めなければならない」。日本遺族会の水落敏栄会長は「後継者づくりは待ったなしの状態だ」とあいさつした。
 青年部の部長に就いた小林悟さん(58)は祖父を戦争で亡くした。「追悼式や慰霊行事に積極的に参加し、子どもたちに戦争の記憶を伝えていかなければならない。若い世代が思いを同じくする仲間に呼びかけ、遺族会の活動を守り、新たな時代へと推し進めたい」と決意を述べた。
 総会後には研修会があり、日本遺族会の細貝洋子広報室長らが、「平和の語り部」として青年部が取り組む活動について説明した。
 県遺族連合会によると、会員数は2009年に約9千人いたが、今年1月現在で3314人にまで減少した。このうち戦没者の孫やひ孫でつくる青年部の会員数は422人。

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島根:朝日新聞デジタル 2025-02-18 [Edit / 編集]

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