松江市予算案、1129億9千万円 過去最大
【島根】松江市は18日、2025年度当初予算案を発表した。一般会計は前年度当初比6.2%増の1129億9千万円で過去最大規模。市は、4月に市長選を控えるため「骨格予算」との位置づけだが、物価高騰対策や児童手当の所得制限撤廃、新庁舎2期棟建設などが総額を押し上げた。25日開会の市議会定例会に提案する。
歳入のうち、市税は同5.7%増の300億5千万円を見込む。給与所得の増加や国の定額減税の終了で個人市民税は同9.6%増の107億7千万円、法人市民税は金融・保険業を中心とした増益で同16.8%増の26億円、固定資産税は企業の設備投資や戸建て・マンションの増加により同2%増の134億5千万円を見込む。
調整基金と減債基金からの繰入金は同2.3%減の計22億1千万円。借金にあたる市債は、同9.5%減の88億4千万円を発行する。
歳出のうち、人件費は職員の給与改定による増額などで同1.6%増の183億7千万円。投資的経費は新庁舎2期棟の建設が本格化することから同7.4%増の150億円となった。
新規・拡充を含む主な事業は、アワビ陸上養殖の事業化に向けた調査・検討(2834万円)▽小泉八雲の妻セツがモデルのNHKドラマをいかした観光振興(3060万円)▽松江城・国宝10周年を契機とした誘客促進(6220万円)▽2025年大阪・関西万博を契機にした観光誘客(1640万円)▽産前・産後ケア推進事業(4664万円)▽中海スポーツパーク整備事業(5億5201万円)▽再生可能エネルギー機器等の導入支援(4062万円)▽コミュニティーバスなど地域交通手段の確保(3億8082万円)▽景観基準の見直し(1419万円)――など。
上定昭仁市長は18日の会見で「これまで続けてきた努力を進化させ、確かなものしていく攻めの予算」と話した。
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島根:朝日新聞デジタル 2025-02-19 [
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