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献血も虐待対応も「189(いちはやく)」 Tシャツで電話番号PR 児童福祉司・森田さん 沖縄

 【那覇】子どもたちを救う「189(いちはやく)」の認知度アップを―。一般社団法人OCFS代表理事で、児童福祉司の森田修平さん(39)がこのほど、189回目の献血を達成した。児童相談所虐待対応ダイヤル「189」をPRするTシャツを着用して臨み「献血も通告も、身近な人助け。これからも自分ができることを続けていくし、多くの人に189番を知ってほしい」と語った。
 189は虐待が疑われる時などにすぐに児童相談所に通告・相談ができる全国共通の電話番号。無料でかけられ、近くの児童相談所につながる。虐待防止に有効な番号だが、認知度向上が課題の一つとなっている。森田さんも医療従事者向けの講演会で参加者に189について尋ねたところ、知っているのは2割ほどにとどまったという。
 これまでにも子どもの虐待防止を訴え「オレンジリボンたすきリレー」などで189の活用を訴えてきた森田さん。兄や姉の影響で高校時代に始めた献血が189回目を迎えるにあたり、アピールしようと考えた。
 県に採用後、忙しくて献血に行けなかった時期もあった。それでも「誰かに届いて助けになる。自分にとって一番身近な社会貢献」と、こつこつ続けてきた。4月28日、那覇市のくもじ献血ルームで、オレンジ色で「189」とプリントしたTシャツを着て献血を行った。
 匿名でできる189は子どもを守るツールの一つだ。認知度が上がれば、虐待死ゼロに近づくと信じている。「特別なことを1回やるより、できることをやり続けることが大切」。献血も虐待防止に向けた活動も、これからも地道に続けていく。
 (前森智香子)

琉球新報 2025-05-09 [Edit / 編集]

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