> 千葉県

千葉市と千葉大病院が医療連携 救急患者の転院スムーズに

 千葉市と千葉大医学部付属病院(同市中央区)は8日、地域医療の充実や強化をめざした医療連携協定を結んだ。救急患者の転院などを巡り、千葉大病院と市立青葉病院の医師が診療科の枠を超えてスムーズにやり取りすることで、人や施設など限られた医療資源を生かそうという狙いだ。
 千葉大病院は「最後のとりで」と呼ばれる三次救急を担うが、病床がいっぱいになると、患者の受け入れを断らざるを得ない事態が生じることがある。
 青葉病院への転院がスムーズになることで病床が確保でき、重篤な症状や高度な専門医療を必要とする救急患者への対応がこれまで以上に可能になる。
 一方、青葉病院にとっては、救急医が不足する中、千葉大病院で初期処置を終えた救急患者を受け入れて病床の稼働率を上げることができる。
 両病院間の距離は約500メートルと近く、患者にとっても、搬送時間が大幅に短くなるなどの利点があるという。
 市役所で8日、協定の締結式があり、千葉大病院の大鳥精司・病院長は「今後の医療はいかに集約、連携して患者の生命を維持し、守るかが求められている。今回の連携協定はそれを発展させるための第一歩」、神谷俊一市長は「機能の異なる医療機関が互いに近接している地理的利点を生かし、医療連携の強化を図っていきたい」と述べた。

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。
今すぐ登録(1カ月間無料)ログインする※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

千葉:朝日新聞デジタル 2025-05-10 [Edit / 編集]

削除Pass(任意、英数字4~12文字) [Confirm/確認]
No. 削除PassかIPアドレスのどちらかが合致すれば削除出来ます
削除Pass(任意)