6720万円で購入→実は贋作、油彩画を無料で展示へ 徳島の美術館
徳島県立近代美術館がフランス人画家ジャン・メッツァンジェ作の「自転車乗り」として所蔵し、今年3月に「贋作（がんさく）」と断定した油彩画について、11日から無料公開する。贋作との判断に至った経緯の説明を含む「報告展示」としている。
作品は同館が大阪府内の画廊から1999年に6720万円で購入。昨年6月、「伝説の贋作師」として知られるヴォルフガング・ベルトラッキ氏による贋作の疑いが浮上し、展示を中止。その後の調査を踏まえ贋作と断定した。
展示は１階ギャラリー前の無料スペースで、絵画とこれまでの経緯などを説明するパネルを並べる。6月15日まで（月曜は休館）。学芸員による説明（約30分）は5月11、13、24、28日と6月7、8、12日の午前10時半と午後2時。問い合わせは同美術館（088・668・1088）。
無料で展示する理由について、同館は「贋作と分かった以上、ほかの美術品のように入館料を取って見ていただくわけにはいかない」としている。
有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。
今すぐ登録（1カ月間無料）ログインする※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません
徳島：朝日新聞デジタル 2025-05-09 [
Edit / 編集]