徳島の郷土菓子「アベックようかん」モチーフに パン店が新商品開発
徳島市八万町のパン店「ザ・パン」が、小松島市の郷土菓子「アベックようかん」をモチーフにした「アベックフィナンシェ」を開発し、発売した。フィナンシェの上に黒糖ういろうがのった新食感のお菓子だ。
アベックようかんは、黒糖の蒸しパンの上に黒糖のういろうがのっており、もちもちとした食感が特徴だという。「アベックようかんが大好きで、よく食べていた」という、徳島市の絵本作家、原田剛さん(52)は「大きな蒸しパンを、小さくて食べやすいフィナンシェに変えてみたらどうか」と考えた。
そこで昨年8月、知り合いで「ザ・パン」の中丸陽介代表(39)に「アベックようかんの蒸しパンをフィナンシェにしてできないか」と提案した。子どもの頃、アベックようかんをよく食べていた中丸さんも「それは面白い」と意気投合。約3カ月間、試作を重ねて完成させた。
フィナンシェの中に県産の和三盆を入れ、上に黒糖で固めたういろうをのせた。大きさは縦約7センチ、横約4センチ。「あっさりとした上品な甘さで、コーヒーにもよく合う。フィナンシェと、ういろうの食感の違いも楽しめる」と中丸さん。3月中旬から販売を始め、売り上げは好調だという。
中丸さんは「これから土産店、ネット販売などで販路を広げていきたい」。原田さんも「徳島の新しいお土産に育てたい」と話している。
2個入りで税込み540円。ザ・パンの営業時間は午前7時半~午後7時。不定休。店の詳細はインスタグラムで紹介している。
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徳島:朝日新聞デジタル 2025-05-08 [
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