外来生物から武庫川水系を守れ 宝塚などでオオキンケイギク駆除作戦
【兵庫】生態系に悪影響を及ぼす恐れのある「特定外来生物」に指定されている植物「オオキンケイギク」が、阪神間でも広く分布している。武庫川水系の自然環境を守るため、市民団体や宝塚市、三田市は今月から、今年度の駆除作戦に乗り出す。
オオキンケイギクは北米原産。5~7月に鮮やかな黄色の花を咲かせることから、かつては緑化や園芸用として販売されていた。
だが、繁殖力が非常に強く、在来の野草の生育場所を奪い、環境を変えてしまうことから、国が2006年、特定外来生物に指定した。
宝塚市によると、数年前から、市民に協力を呼びかけて、オオキンケイギクを駆除している。根から完全に抜かないと、すぐにまた生えてくるし、刈った草も袋に入れないと種が飛び散って、再び広がるので注意が必要だという。
今回の武庫川水系駆除作戦は、阪急仁川駅と逆瀬川駅の近くで予定されており、市民の参加を呼びかけている。
仁川は17日。午前9時45分、軍手や移植ゴテ、長靴などを持参し、仁川駅山側改札に集合。前日までに主催の武庫川流域圏ネットワークにメール(mukogawaken.net@gmail.com)で申し込む。
逆瀬川は24日、31日、6月7日の3回で各回定員は35人。いずれも午前9時、駅前のアピア3地下2階のゴールドジム貸しスタジオに集合。申し込みは各回の前日必着で宝塚市環境エネルギー課まで。詳しくは市ホームページ内で「オオキンケイギク駆除大作戦」で検索。
三田市では5月24日午前10時から、市総合福祉保健センターで、特定外来生物の学習会が開かれる。その後、センター横の武庫川河川敷でオオキンケイギクの駆除体験をする。定員50人。申し込みは12日まで。問い合わせは市環境政策課(079・559・5080)。
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兵庫:朝日新聞デジタル 2025-05-10 [
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