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東京ドイツ村、広大な敷地内をモビリティーで快適に散策

 東京ドーム19個分、約90ヘクタールの敷地面積がある東京ドイツ村(千葉県袖ケ浦市)に近距離モビリティー「WHILL(ウィル)」2台が導入された。近年、高齢者が増える中、こうしたいわゆる電動車いすが県内の公園や施設などにも導入されている。ドイツ村は、身体状況や年齢、国籍を問わず、あらゆる人が自由かつ快適に散策できる移動環境を提供することで、施設の魅力向上などにつなげる狙いだ。
 ドイツ村に導入されたWHILLは、最も速い速度が人間の早足程度の時速6キロ。右のレバーを握ると前進し、レバーを離すと止まる。左のレバーは後進。ハンドルを使って曲がる。最大10度の傾斜を一定の速度で上り下りできて、芝生や砂利道も走ることができる。航続距離は17.2キロ。専用のアプリで予約のうえ、2時間1千円で貸し出している。
 ドイツ村の魅力は、広い敷地の各所に咲く季節ごとの花を見て回るところであり、モビリティーと相性がいい。ドイツ村の広報イベント担当の中島壮さんは「利用は、車いすを使用している方が中心になるが、電動車いすとしてではなく、モビリティーとして多くの人に気軽に利用してもらいたい」と話している。
 4月24日からレンタルの運用を開始。利用した神奈川県座間市の神山栄子さん(74)は「歩くのが大変になってきたのですごく便利。今度は孫と一緒に来たい」と喜んでいた。
 開発したWHILL社によると、国内86の施設で導入されている(3月末現在)。県内では柏市のあけぼの山農業公園・あけぼの山公園や印西市の県立北総花の丘公園など、敷地の広いところで活躍しているという。

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千葉:朝日新聞デジタル 2025-05-11 [Edit / 編集]

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