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ラムサール条約「登録へ機運を」 吉野川河口域の勉強会

 干潟がある吉野川河口域の保全や利用を、ラムサール条約の登録の観点から考える勉強会が10日、徳島市のとくしま県民活動プラザで催された。
 「とくしま自然観察の会」が主催し、市民約50人が参加した。元環境省職員で、湿地を守り楽しむ団体「JiVaラムサール」会長の名執芳博さんが、「ラムサール条約と『湿地自治体認証』」をテーマに講演。北海道釧路市で開かれ、自身が準備室長として関わったラムサール条約第5回締約国会議の経験などを話し、「条約は保全と利用の両方が目的でバランスが取れていることを、漁業権を持つ人などにわかってもらう努力をしてきた」と話した。
 また、近年では、湿地の保全や普及啓発に積極的に協力している自治体を認知する「自治体認証」が広まってきていることも説明した。
 徳島大学の河口洋一准教授は「吉野川における人と生き物の暮らし」をテーマに語り、「吉野川は物を流す力が大きいことがポイントで、流された先に生き物が生活する場がうまれる」と川の特色を説明した。
 ラムサール条約には国内で53カ所が登録されているが、四国に登録地はない。自然観察の会の井口利枝子世話人代表は「登録に向け機運を高めたい」と話していた。

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徳島:朝日新聞デジタル 2025-05-11 [Edit / 編集]

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