> 沖縄県

辺土名3地区で「浜下り」行事 料理に舌鼓、新1年生紹介も

 【国頭】国頭村辺土名区(新里智区長)で4月6日、旧3月3日(浜下り)の行事が各支部で行われた。西平支部(北・南・西支部合同)は辺土名地区公民館、兼久支部は兼久コミュニティセンター、上島支部は上島公民館で開催した。
 各支部では朝から地域住民らが縁起物として、豚肉料理を作った。男性らは各家庭に配る折り詰め用の豚肉をソーキ・赤肉・白肉・レバーなどの部位ごとにシンメーナービ(大きな鍋)でゆでて切り分ける作業を担った。夕方からの行事で参加者らをもてなす豚汁、チーイリチャーも同時進行で作った。
 正午ごろからは女性たちが調理された豚肉や昆布などを折に詰めるなど、地域住民らは伝統的沖縄料理を先輩から引き継ぎ和やかに作業を進めていた。上島支部では6個のシンメーナービを設置し、部位ごとに同時にゆで上げた。兼久支部では、豚肉をミンチにしてギョーザの皮で包み「ウチナー餃子」を作って振る舞い大好評を得ていた。
 各支部とも夕方からの3月3日行事では、用意された豚肉料理に参加者たちが舌鼓を打ちながら和やかに交流。舞台での余興やカラオケなどを楽しんだ。西平支部では、民踊サークル・辺土名そよ風会が舞踊で盛り上げた。平安山和恵さんは、オカリナとリコーダーによる演奏で「涙そうそう」「琵琶湖周航の歌」を披露した。
 今年小学校へ入学した児童の紹介もあり、辺土名区の新1年生は17人であることが報告された。参加した5人の1年生はしっかりと自己紹介した。新里区長から文房具セットが贈られた。
 4月1日に就任した新里区長は「勇退された前田善勇区長にはお世話になった。これからも、皆さんの公民館として気軽に足を運んでほしい。区民と一緒に辺土名の発展に尽くしていきたい」とあいさつした。(新城高仁通信員)

琉球新報 2025-05-11 [Edit / 編集]

削除Pass(任意、英数字4~12文字) [Confirm/確認]
No. 削除PassかIPアドレスのどちらかが合致すれば削除出来ます
削除Pass(任意)