<やさしいニュース>今週は「愛鳥週間」 沖縄で育つ大切な命を守ろう
5月10日から16日は、野鳥を通して自然保護の大切さを伝える「愛鳥週間」です。緑豊かなやんばるの森では、野鳥たちの活動が活発化しています。
国頭村内では繁殖期を迎えたヤンバルクイナが早朝、道ばたに出てくる姿が各地で見られています。1日にはつがいとみられる2羽が仲よく餌を探していました。
ヤンバルクイナは国の天然記念物で、絶滅が心配されています。4~8月が子育ての時期です。やんばるの森では午前5時ごろから「キョキョキョキョ」と甲高い声が響き渡っています。1日に見られたつがいは、川沿いから民家近くへと道路を横断し、餌となるミミズやカタツムリなどを探していました。
木のうろですくすくと育ち、巣立ち間近のリュウキュウオオコノハズク=8日午後5時ごろ、今帰仁村(許可を得て撮影)
一方、今帰仁村では、フクロウの仲間の「リュウキュウオオコノハズク」が、木のうろに巣を作り、卵からかえったひな1羽が巣立ちの時を迎えようとしています。
近くの学童の職員や児童らが大切に見守り、もうすぐ巣を離れる見通しです。学童の代表によると、3月後半に、虫を探していた児童が卵を発見し、4月の前半に1羽がかえりました。「だいじないのち みんなでまもろうね」と、成長を見守っています。
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琉球新報 2025-05-12 [
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