初の「みんなの食堂」笑顔あふれ盛況 継続開催へ意欲 本部町 沖縄
【本部】NPO法人夢みらいもとぶ(平良昭一理事長)は、4月20日、もとぶ文化交流センターで「みんなの食堂」を開催した。同団体は、本部町民主体の「豊かで親しみやすいまちづくり」を目指して昨年11月に設立され、今回初めての食堂の開催となった。
企画した平良理事長は「本部町に足りないものを考え、子ども食堂を作ろうと、ゼロから模索した。子どもだけでなく、物価の高騰で困っている方、年配の方にも来てほしいので『みんなの食堂』という名前にした。温かい食事を提供し、さまざまな世代と交流できる居場所にしたい」と語った。
子ども100円、大人500円と安価で食事が提供された。カレーライス、豚汁、サラダ、おにぎりなどの食事のほか、さんぴん茶やレモンティーなどの飲料、お菓子も準備され、お昼時には満席になるにぎわいを見せた。訪れた人々は、ボリュームたっぷりの食事と、スタッフの温かいもてなしを受け、笑顔でテーブルを囲んでいた。上本部学園小2年の石川紗(さ)丞(すけ)さん(7)は、「カレーがおいしかった」と、大人と同量を平らげ、一緒に訪れた家族を驚かせた。
平良理事長は「できれば月に1回、少なくとも2カ月に1回は開催していきたい。ほかにも、海岸清掃や通学路の美化、八重岳のホタル観賞会、カルスト登山など、本部町をより良くしていく取り組みを、団体のメンバーたちと考えている」と構想を語った。同団体は、食材の寄贈や、寄付を受け付けている。問い合わせは平良理事長、電話090(3797)9707。
(荒崎彩子通信員)
琉球新報 2025-05-11 [
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