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憧れの選手が教えてくれた 鳥谷さん・今成さん・澤さんが小学生指導

 元阪神タイガース選手の鳥谷敬さんと今成亮太さんをゲストに迎えたキャッチボール教室(朝日新聞社、兵庫朝日会主催)が10日、兵庫県伊丹市の伊丹スポーツセンター野球場で開かれ、抽選で選ばれた阪神地区の小学1~6年生約160人と保護者が参加した。
 「ボールがまっすぐ回転しているか、意識して投げてみて」
 名遊撃手として名をはせ、「鉄人」とも称された鳥谷さんと、捕手や外野手など幅広く活躍した今成さんが、語りかけた。
 グラウンドには、数字が書かれた的にボールを投げ入れるピッチングネットが並べられ、子どもたちは列をつくって投球練習。鳥谷さんと今成さんは指導をしながら、「ナイス!」「ああ、惜しい」と声をかけたり、子らとハイタッチを交わしたりしていた。
 小1から野球を続けている同市内の坂田仁さん(11)はこの日が楽しみで、前夜はなかなか寝付けなかったという。鳥谷さん、今成さんと並んで写真を撮ってもらい、「めっちゃうれしい」と声を弾ませた。
 参加者は指導を待つ間、家族でキャッチボールも楽しんだ。孫や娘と参加した川西市の長江美知枝さん(76)は、「キャッチボールをするのは、幼いころに兄と遊んで以来」と笑いながら、大きく腕を振った。
 指導を終えた鳥谷さんは「野球だけでなく、様々なスポーツに挑戦してほしい。自分は子どものころ、柔道やサッカーも経験した。たぶん、内野手で守備がうまい人はサッカーも上手。足の使い方がわかる」とアドバイス。今成さんは「こうして野球ができるのは家族のおかげ。みんな、感謝の気持ちを忘れずに」と伝えた。
サッカースクールに140人 サッカー女子日本代表(なでしこジャパン)が世界一になった2011年ワールドカップで得点王に輝いた澤穂希さんをゲストに迎えたジュニアサッカースクール(朝日新聞社、兵庫朝日会主催、楽天ヴィッセル神戸共催)が11日、神戸市のノエビアスタジアム神戸芝生広場で開かれた。
 小学1~6年生と保護者約140人が参加。澤さんは、ヴィッセル神戸のコーチ陣とともにドリブルを指導したり、子どもたちと一緒にピッチを駆けたりした。
 息子の武田蹴斗(しゅうと)さん(8)とともに同市長田区から訪れた留理子さん(33)は、息子が澤さんからドリブルを学ぶ姿を目に焼き付けた。留理子さん自身も幼いころからサッカーを続けてきたという。「私の故郷では、サッカー女子はほとんどいませんでした」。W杯などで活躍した澤さんは「あこがれの人」だった。
 ピッチから戻った蹴斗さんが「今日は母の日だけど、ここに連れてきてくれてありがとう」と頭を下げると、留理子さんははじけるような笑顔を見せた。
 同市西区から参加した俵口陽嘉(はるか)さん(11)は、澤さんとの記念撮影後に「私もなでしこに入って、いつかW杯の舞台に立ちたい」と夢を伝えた。「頑張ってと言われました」。声が弾んだ。
 参加児童の約三分の一が女子。澤さんは会場を見渡して語った。
 「やりたいけど不安だってことは、だれだってある。でも、やってみたら『こんなに楽しい』と思うこともある。だから、一歩踏み出す勇気を持って、好きなことにチャレンジしてほしいと思います」

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兵庫:朝日新聞デジタル 2025-05-13 [Edit / 編集]

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