> 兵庫県

自然を基盤にした都市へ 神戸市、里山経済の復活目指し推進本部発足

 神戸市は森林、里山の再生やまちの緑化を進めるための「森の未来都市神戸推進本部」の本部会を14日、初めて開いた。久元喜造市長や局長らが出席した。
 市域の4割を占める森林の再生は、防災や気候変動対策のほか、都市のブランド価値を高めるためにも不可欠として、市は今年度予算に3億400万円を計上している。
 推進本部の説明によると、1950年代までは森林の所有者が木を育てて伐採し、建築材や燃料として販売し、収入を得ていた。高度経済成長期に安価な輸入木材が流通し始めたことにより民有林の荒廃が進み、防災や生物多様性の観点からも管理の必要性が高まっていたという。
 推進本部は、民間での森林の管理、伐採から木材としての活用まで支援する。本部長を務める黒田慶子副市長は「公共事業での森林整備は100年もかかる。民間と連携して森林をいかした循環型経済を早めに復活させ、自然を基盤にした都市づくりを進めたい」と述べた。

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。
今すぐ登録(1カ月間無料)ログインする※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

兵庫:朝日新聞デジタル 2025-05-15 [Edit / 編集]

削除Pass(任意、英数字4~12文字) [Confirm/確認]
No. 削除PassかIPアドレスのどちらかが合致すれば削除出来ます
削除Pass(任意)