夜の首里城 鮮やか演出 ライトアップイベントにぎわう
【那覇】新たな夜の観光スポットとして首里城を光と音で演出する、ライトアップ・プロジェクションマッピングイベント「夜首里城―YORU SHURIJO―」が4月25日から5月11日まで、首里城公園で開催された。瑞泉門をはじめとした施設内の壁面や階段に映像を投影し、カラフルな照明や音楽で来場者を楽しませた。17日間の開催期間中、県内外から多くの観客が訪れた。
首里城の新たな魅力を観光客だけでなく県民も体感できるようライトアップやプロジェクションマッピングを取り入れ、幻想的な空間を演出した。家族と共に訪れた那覇市在住の50代男性は「昼間に見る首里城と印象が違って驚いた。光がきれいで見応えがあった」と話した。
主催したシュガートレインの井手裕一代表は「これまで首里城にあまり関心のなかった方々にも、気軽にその魅力を感じていただけるきっかけになったのでは」と話す。
同社は2020年から首里城でのプロジェクションマッピングを手がけ、これまでに8回実施した。今後もコンセプトや演出方法を変えながら継続していくという。「歴史ある場所に現代的な表現を融合させることで、首里城がより身近な存在として感じられ、多くの方に親しんでもらえたら」と企画の意義を示した。今後の展望について「近隣の飲食店の出店も募り、観光だけでなく地域経済も盛り上げていきたい」と意気込んだ。
（普天間伊織）
琉球新報 2025-05-15 [
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