<やさしいニュース>宮古島の周辺で「ツツガムシ病」確認 草むらに入るときは気をつけて
沖縄県の宮古島と多良間島の地域で、今年に入って「ツツガムシ病」が確認されました。病原体を保有するダニ「ツツガムシ」に刺されることによって感染します。治療が遅れると重症になる場合があり、2016年には死亡する人もいました。宮古保健所では、注意を呼びかけています。
ツツガムシは草むらに生息し、小さくて肉眼ではほぼ見えません。刺されると、1センチぐらいのかさぶたや赤みができます。刺されて5~14日程度すると、38度以上の高熱が出たり、全身に小さな吹き出物が出たりします。
予防のためには、草むらに入るときに肌をできるだけ隠すようにして、防虫スプレーを使うようにしてください。沖縄県によると、初夏(5~6月)や秋(10~12月)の被害が多いです。山林などに入って1~2週間後に吹き出物が出たり、熱が出たりした場合は、病院などに行くよう呼びかけています。
ツツガムシの名前の由来は、病気などがないという意味の「つつがない」という言葉と関係があるといいます。童謡「ふるさと」の2番でも出てくる言葉です。むかし、虫に刺された後に謎の病気にかかることが知られており、そこから後に「ツツガムシ」という名前がついたといわれています。
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琉球新報 2025-05-15 [
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