> 兵庫県

近畿中央病院が診療休止を検討 来年3月、統合新病院の開院ずれこみ

 兵庫県伊丹市の近畿中央病院が、来年3月で診療を休止する方向で検討していることが、病院関係者への取材でわかった。患者は、市立伊丹病院と統合してできる新病院に引き継ぐ計画だが、新病院の開院は、当初予定の今秋ごろから2027年度後半にずれ込む見通し。診療休止となれば2年近い空白期間が生じることになる。
 近畿中央病院(病床数445)は公立学校共済組合(本部・東京)が運営する。関係者によると、来年3月での診療休止に向けて関係機関と調整を進めているという。
 近畿中央病院は市立伊丹病院(病床数414)と統合再編することが決まっており、新しい基幹病院の建設工事が市内で進んでいる。新病院は当初、今年秋ごろの開院予定だった。
 だが、建設工事の入札不調が2度続き、新病院の開院時期はいったん来年8月ごろに見直された。その後、大規模な土壌汚染対策工事が必要なことがわかり、再び開院時期が見直され、2027年度後半までずれ込むことになった。
 共済組合の担当者は休止検討の理由について、「現時点で詳細は説明できない」と話している。
 近畿中央病院のホームページでは「統合までは近畿中央病院として診療を提供し続けます」と説明している。伊丹市の担当者は「診療休止が正式に公表されれば、患者を受け入れる地域医療体制の確保や職員の処遇について、適切に対応したい」と話している。

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。
今すぐ登録(1カ月間無料)ログインする※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

兵庫:朝日新聞デジタル 2025-05-17 [Edit / 編集]

削除Pass(任意、英数字4~12文字) [Confirm/確認]
No. 削除PassかIPアドレスのどちらかが合致すれば削除出来ます
削除Pass(任意)