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白川郷・五箇山、30周年記念し「世界遺産サミット」 11月南砺で

 白川郷・五箇山の合掌造り集落が今年、世界文化遺産登録30周年となるのを機に、集落のある富山県南砺市と岐阜県白川村が23日、共同で記念事業を行う実行委員会を立ち上げた。11月に同市で「世界遺産サミット」、12月に同村で記念式典を開くなど、連携してイベントや文化事業を進めていく。
 合掌造り集落は1995年12月に世界遺産に登録された。昨年、白川郷に208万人、五箇山相倉・菅沼集落に22万5千人の観光客が訪れた。コロナ禍で一時、客数は落ち込んだが、インバウンド(外国人の訪日旅行)が好調で、復調しつつある。
 この日、南砺市役所であった会議には、田中幹夫市長、岩本一也副村長のほか、世界遺産担当の富山、岐阜県の課長ら20人が出席。サミットは11月29、30日に南砺であり、「地域づくりと世界遺産」などをテーマに専門家や地元の保存会などが集まって講演会やパネルディスカッションを開く。12月14日には白川で30周年の記念式典・シンポジウムがあり、集落のある荻町や地元の子どもたちが伝承活動、保存活動などを報告する。
 このほか、両市村で、かやぶき職人の育成、ススキを育てる茅場を確保する造成事業への支援、防災対策など、集落を継承していく事業を共同で実施することで合意した。田中市長は「両地域の絆を深める大切な1年になる。先人が残したすばらしい財産を後世に伝え、発展させたい」。岩本副村長は「村の人口は1500人を切ったが、まだまだ元気だということを、全国、世界に発信していく」と話した。

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富山:朝日新聞デジタル 2025-05-24 [Edit / 編集]

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