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京都府大会で優勝し高校将棋全国大会に初出場 京都共栄将棋部 1年生の足立光佑さん

 京都府福知山市東羽合、京都共栄学園高校将棋部1年生、足立光佑さん(南陵中出身)が、第61回全国高校将棋選手権大会(日本将棋連盟など主催)へ、京都府代表として出場する。京都府選手権大会の男子個人戦A級(有段者以上)で上級生たちを破って優勝し、念願の全国大会に初めて挑む。
 高校将棋界最大級の大会で、全国大会は7月下旬に香川県で開かれる。同校将棋部からは昨年も2年生1人が全国大会に出場しており、同校としては2年連続の快挙となる。
 足立さんは小学2年生の時に、父親に教わって将棋を始めた。地元の教室に通いながら腕を磨き、元奨励会の棋士にオンライン指導を受けたり、さまざまな大会に出場して実戦経験を積んできた。しっかりと自陣の守りを固め、相手の攻めをしのぎ、ミスを待って反撃するスタイルを得意としている。
 このほど宇治市であった府大会の男子A級には27人が参加。予選では1人3局指して、上位8人が決勝トーナメントに進出した。予選全勝者から順に決勝に駒を進め、足立さんは予選2勝1敗だったが、ポイントの合計により決勝トーナメント進出を果たした。
 決勝トーナメントの初戦は終始優勢で危なげなく勝利。続く準決勝では、今大会最大の山場を迎えた。
 府2位までに全国大会への出場権が与えられる中、予選で敗れた立命館高校3年生との再戦となった。序盤は優位に立つも、次第に押されて敗色が濃くなる。しかし終盤、逆転の一手が決まり、大接戦を制した。
 勢いそのままに「冷静に指せた」という決勝は嵯峨野高校3年生が相手で、序盤に押されたが、相手のミスを誘ってそのまま勝負を決めた。
 足立さんは「予選から強い相手との対戦続きだったので勝ててうれしいです。課題も多くあったため、次はもっと良い内容になるようにしたい。全国大会に行くのは初めてで、ずっと出てみたいと思っていました。ベスト8を目標にがんばりたいです」と笑顔を見せる。
 府大会男子A級では共栄高将棋部3年生の吉川遥翔部長も出場し、ベスト8に入った。

写真(クリックで拡大)=府大会で優勝した足立さん

両丹日日新聞 2025-05-24 [Edit / 編集]

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