早乙女と子ら水田で交流 御田植祭にぎやかに 三和町大原
京都府福知山市三和町大原で25日、御田植祭が営まれた。産屋そばの水田で神事の後、もんぺに菅笠姿の早乙女10人が、一列になってもち米を植えた。後半には、京都市内などから訪れた親子連れも水田に入り、早乙女たちと田植えをし、にぎやかなひと時を過ごした。
2006年から始まり、地域の活性化や五穀豊穣を願う毎年恒例の催し。地域外からの参加も呼びかけて、住民らでつくる実行委員会(大槻兄市委員長)が主催している。今年は京都市内を中心に、親子ら30人以上が参加した。
約7アールの水田で、地元の7人と福知山公立大学生3人による早乙女が初めに苗を植え、途中からほかの参加者たちが加わった。子どもたちは早乙女に教わりながら一生懸命に手を動かして、うまく苗が植えられると得意げな笑顔を見せていた。
京都市内から子ども2人と訪れた女性(40)は「都会ではなかなかできないので、すごく良い体験になっています。また来年も参加したいです」と話していた。
秋に収穫したもち米は、大原神社など地元の神社に奉納するほか、収穫祭の餅つきにも使う。
御田植祭の後には、都市と農村の交流を図る「紅葉の里親プロジェクト」にも取り組み、希望した親子連れと住民が昼食のカレーライスを一緒に食べたり、協力して将来植樹するモミジの苗を掘り起こしたりした。
写真(クリックで拡大)=早乙女に苗の植え方を教わる子どもたち
両丹日日新聞 2025-05-26 [
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