> 岡山県

続くチケット完売…スタジアム問題、岡山県議会で議論本格スタート

 サッカーJ1ファジアーノ岡山が使用する「JFE晴れの国スタジアム」(岡山市北区)で、ホーム戦のチケットが入手困難になっている問題をめぐり、岡山県議会の防災・環境対策・スポーツ振興特別委員会が29日開かれ、「サッカー競技場」の議論が本格的にスタートした。県側はスタジアムの課題を説明し、県議からは新スタジアム建設の是非を検討するにあたり、大局的な観点が必要などとする声があがった。
 JFEスタは収容人員が約1万5500人と、J1の20チーム中で最も少ない部類に入る。J1に昇格した今季、ホーム側の前売りチケット完売が続いており、観戦したくてもできない状況が出ている。
 県側はこの日、観客席増設に向けてスタジアムにある芝生部分の活用を検討した結果を示した。地中に遺跡などがある埋蔵文化財包蔵地にあたり、ほかの利用者団体との調整といった「様々な課題がある」と説明。伊原木隆太知事が定例会見で「(増設は)振り出しに戻った」と発言した背景を明らかにした。
 スタジアムの新設か改修か、県議から県の現状の見解を問われたのに対し、国重良樹・環境文化部長は「見たくても見られない人がいる。既存施設でどう対応するのか、できるのかの検討の中での話」と述べ、新設または改修の議論は別との認識を示した。
 本山紘司委員長は取材に「改修か新設かといった考え方自体がまだ全く定まっていない。大局観や戦略、構想をまず定め、審議していかなければいけない」と話した。
 新スタジアム建設をめぐっては、サポーター団体が今月、県やクラブに建設に向けた要望書を提出。サポーター側は、クラブが署名活動の構成団体としてともに活動するよう求めた。
 クラブは26日にコメントを発表し、「座席を用意できていない現状は大きな課題」と陳謝。署名活動が実施される場合「どのように動くかを早急に協議させていただく」としている。

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。
今すぐ登録(1カ月間無料)ログインする※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

岡山:朝日新聞デジタル 2025-05-30 [Edit / 編集]

削除Pass(任意、英数字4~12文字) [Confirm/確認]
No. 削除PassかIPアドレスのどちらかが合致すれば削除出来ます
削除Pass(任意)