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美しい日本の風景を後世につなぐため― 亡父の風景写真を作品集に 中出身の塩見さん

 京都府福知山市中出身の会社員、塩見英一さん(55)=千葉県=は、父の勝彦さん(享年79)が残した風景写真の作品集を発行した。福知山市内を含む北近畿の写真がほとんどで、四季折々の58枚を厳選。「美しい日本の風景を後世につなぐため、何ができるのか考えるきっかけになれば」と、環境保全への思いも重ねる。
 本のタイトルは「自然の声を聞く~父の写真とともに」。府立高校の国語教諭だった勝彦さんは、退職後に本格的に写真を始めた。福知山や綾部、舞鶴各市、伊根町などで、自然の景色を被写体に、撮影を続けてきた。
 綾部市美術展の特選、福知山市展での奨励賞、舞鶴市展の優秀賞など受賞歴も多い。中丹地域のたんぽぽ写真クラブに所属し、2年前に亡くなるまで、撮影のため精力的に各地へ出向いていたという。
 英一さんは、父が写真を趣味にしていることは知っていたが、じっくりと写真を見たのは、他界してから。「一生懸命撮った父の写真を、写真集などの形で残したい」という思いは抱いたものの、自分の作品ではないため、発行にはためらいがあった。

両丹日日新聞 2025-06-02 [Edit / 編集]

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