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佐賀弁で「ショーロー」って何のこと?クイズ 「知っとる?佐賀弁」

 Q 佐賀弁で「ショーロー」って何のこと?
   ◇    ◇
 A 「精霊」、すなわち「死者の魂」を、佐賀、長崎県では「ショーロ」、または、「ショーロー」という。「精霊(しょうりょう)」の転化である。
 旧暦7月13日から15日まで、全国的にお盆行事が行われるが、このころ発生するトンボを、佐賀では「ショーローヘボ」という。
 そして、昨年の盆過ぎからの1年間で新仏のある家では、この15日の夜、船とか円座(ワラを編んで円形の座に作ったもの)とかに飾って流す。この夜は潮時で「月の出八合、入り五合」の原則で、午前零時ごろから潮が引きはじめるので、その引き潮に乗せて流す。
 これが、いわゆる「ショーローナガシ」で、佐賀市今宿町の行事が知られている。昔は「ショーロー祭」は大みそかの夜も行ったらしく、『徒然草』に、もう関西ではすたれているのに、東国には残っていたことが記されている。
 ■出典:志津田藤四郎著「佐賀の方言」(佐賀新聞社刊)

佐賀新聞 2025-06-02 [Edit / 編集]

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