玄海原発3号機の発電再開延期 検査用の弁に不具合
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九州電力は3日、定期検査中の玄海原発3号機(玄海町)について、4日に予定していた原子炉の起動を延期すると発表した。主蒸気系統の弁に不具合が見つかり、点検が必要と判断した。外部への放射性物質の放出はないとしている。
九電によると、蒸気をタービンに送る系統の機能検査が3日午前1時50分に終了した。外径約28ミリの配管に検査用の弁を取り付けて閉めたところ、同3時に微少の蒸気が漏れているのを確認した。同11時に弁の点検が必要と判断した。
定期検査は3月28日に始まった。5月には清掃作業をしていた協力会社の男性作業員が内部被ばくし、一部の作業を一時中断した。発電再開は当初の計画から3日遅れ、6月6日に予定されていた。九電は弁の点検について「速やかに終えられると考えている」としている。(松岡蒼大)
佐賀新聞 2025-06-03 [
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