島根原発の安全運転誓い鐘鳴らす 点検不備再発防止へ中国電力社長ら
島根原発(松江市)で2010年に発覚した多数の機器の点検不備問題を機に中国電力が制定した「原子力安全文化の日」の行事が3日、原発近くの島根原子力館であった。中川賢剛社長らが問題の風化防止のためのモニュメント「誓いの鐘」を打ち鳴らし、不正の再発防止を誓った。
行事には中国電や協力会社の社員ら35人が出席した。中川社長は原発の運転などを客観的に監視・評価する原子力安全監理部門を設けたことを紹介し、「安全文化は努力して維持しなければすぐに劣化が始まる。今のやり方が良いか常に問いかける姿勢を持つことが大切」と訓話。2号機の安全運転の継続と3号機の早期稼働を目指す考えを示した。
島根原発では10年に1、2号機で計511カ所の機器の点検・交換漏れが発覚。同年6月3日に再発防止策などをまとめた最終報告書を国に提出した。中国電は6月3日を「原子力安全文化の日」と定め、毎年社長らが「誓いの鐘」を訪れている。
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島根:朝日新聞デジタル 2025-06-04 [
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