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世界に一つだけの手づくりふりかけ 八戸の市場乾物店で体験販売開始

 「八戸の台所」として親しまれる青森県の八戸市魚菜小売市場の乾物屋で、客が自分で選んだ魚介乾物でオリジナルのふりかけをつくる体験商品の販売を始めた。毎週土曜の午前の開催で、世界で一つのふりかけを手づくりして味わうことができる。
 市場にある中居商店が、5月末から販売開始した「むつみなとふりかけ」。具材は八戸産の煮干しをベースに、三陸産わかめ、さきいか、開きタラ、あぶりイワシや干しエビなど、季節によって変わる約10種類の乾物を自由に選んでカスタマイズできる。
 紙コップ1杯分でつくる各具材の量や、粉砕器(ミル)に掛けて粉末にする粗さも自分で調節できる。できたてをその場で味見し、専用のパッケージ袋に入れてお土産として持ち帰ることができる。
 体験商品は、中居商店の秋元優子さんが県の観光推進事業者らとアイデアを出しながら開発。海産物の取り扱いが多い市場の乾物屋で、八戸の煮干し文化を伝え、食育にもつなげていきたいとの思いから定期販売を始めた。
 小さな子どもでも取り組みやすく、煮干しの頭やはらわたを素手でちぎったり、自分の好きな具材を選んでブレンドしたりするため、作業に夢中になる姿も見られるという。
 秋元さんは「いろんな具材を重ねると味は無限大。ちょっとした配合で唯一無二のふりかけができます。子どもたちの食材への関心や手作業の体験から食育になればうれしい」。
 県は地域資源を活用した観光コンテンツの開発に取り組んでおり、観光政策課の担当者は「体験として楽しく、自宅でも楽しめる魅力的な商品。県内外からの観光客にぜひ体験してもらいたい」と話している。
 「むつみなとふりかけ」の体験商品は毎週土曜日の午前9時~正午、中居商店で税込み千円で販売している。

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青森:朝日新聞デジタル 2025-06-05 [Edit / 編集]

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