薬膳や漢方浴で健康に ８日に「信夫温泉 青州」がプレオープン 福島市
薬草を浸した客室の露天風呂
福島市の高湯温泉手前にある信夫温泉に８日、薬膳料理や漢方浴を楽しめる宿「信夫温泉 青州」がプレオープンする。漢方薬局を経営する侯殿昌さん（６１）が信夫温泉の豊かな自然に魅了され、心と体への癒やし、健康促進につながる宿をつくりたいと、旧のんびり館を全面改修した。
客室は３部屋。各室に生薬を浸した露天風呂を備えている。客室以外にも露天風呂や炭酸泉内風呂を設けた。希望者にはそれぞれに合った薬草を活用した食事などを提供する。
仙台市で東日本大震災に見舞われた侯さんは被災に伴う心身の不調を訴える患者への療法に悩んでいた時、学会を通じて北海道の精神科医院を見学。漢方の効果を目の当たりにし、漢方と自然の力で癒やしを与える施設をつくりたいと夢を描いた。その後に訪れたのんびり館周辺の自然を気に入った。廃業した同館を２０２２（令和４）年３月に買い取り、開業準備を進めた。
侯さんは「オープンにこぎ着けて感謝している。多くの方にサービスを体験してほしい」と呼びかける。
プレオープンは３０日まで。１泊２食付き、１人当たり３万円（税込み）で宿泊できる。７月からは通常料金（１人当たり５万円～）となる。電話またはメールで予約を受け付ける。問い合わせは青州へ。
福島民報 2025-06-05 [
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