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「ミニDX化支援事業」成果報告 福島県の会津産学懇話例会 会津大生、地元企業と業務改善システムを開発

会津大生と地元企業がDX化支援事業の成果を紹介した例会

 会津産学懇話会の第263回例会は4日、福島県会津若松市の会津若松ワシントンホテルで開かれた。会津大の学生が地元企業の業務やサービスのDX(デジタル変革)化を支援する「ミニDX化支援事業」について、事業に参画した企業とサポート役に当たった学生が成果などを語った。
 事業では、学生がITスキルを活用し、中小企業が課題とする業務の改善に向けてシステムを開発する。昨年度は5件の支援実績があった。
 例会では、金堀重機(福島県会津若松市)の春田一真社長と支援に当たった後昇吾さん(コンピュータ理工学部4年)、アポロン電子工業(福島県喜多方市)の荒井健工場長と担当の佐藤丞さん(同)が登壇した。
 金堀重機は、データ管理している日常業務の集計作業の自動化と人員配置の重複防止、アポロン電子工業は手作業で作成していた生産計画や人手計算のシステム化を課題とし、学生側に支援を依頼した。
 学生は担当する企業とオンラインや対面で打ち合わせを重ね、業務内容に理解を深めながら改善策を仕上げた。事業終了後に誰でもシステムを利用できるようマニュアルを作成したり、システムを容易に拡張したりできるように配慮した。
 春田社長は「(データ管理の)使い勝手が良くなった。地元中小企業が会津大と連携できる事業は大変ありがたい。ぜひ続けてほしい」と話した。荒井工場長は「複数の受注で作業が複雑になったり、手入力で膨大な時間を要したりしていたが、システム化により効率的で無駄のない生産計画が作れるようになった」と成果を述べた。
(会津版)

福島民報 2025-06-05 [Edit / 編集]

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