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天井に空洞の「ゆずりトンネル」 当時の施工に逸脱なし 年度内に通行再開

 京都府は3日、天井部分に空洞が見つかり全面通行止めにしている福知山市の府道談夜久野線「ゆずりトンネル」(福知山市小牧-夜久野町千原)について、今年度中の早い時期に通行再開する見通しを明らかにした。原因については意図的なものではなく、工事は当時の技術基準に基づいて行われていた-と発表した。
 府は1月8日に補修工事に着手し、同15日に2カ所の空洞を発見。その日の夜から全面通行止めにした。調査の結果、覆工コンクリートの厚さ不足などによる空洞が計20カ所見つかった。
 府は3日、専門家による技術検討委員会に今後の工法と施工管理方法を提案し、委員会が了承。当時の施工業者から「誠意を持って対応したい」との声があり、無償で復旧工事を発注する方向で検討していて、工事期間は着工から4カ月ほどかかる見込み。
 当時の施工管理状況については、府が当時の業者からの聞き取りや資料などを基に検証したところ、当時の技術基準を逸脱せずに施工していたとし、委員会も「起きうる事象だった」と判断した。
 ゆずりトンネルは2001年に開通。全長455メートルで一日に約1500台の通行があった。
 


写真(クリックで拡大)=全面通行止めが続いているゆずりトンネル

両丹日日新聞 2025-06-05 [Edit / 編集]

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