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スノーモンスターが出迎える八甲田山、バックカントリースキーの魅力

 峰々が連なる青森の八甲田山系、白い雪をまとう季節は巨大な樹氷「スノーモンスター」たちが出迎えてくれる。さらさらのパウダースノーを巻き上げて大斜面を滑り降り、森の中を走る。雄大な雪山をまるごと楽しむバックカントリースキーは魅力いっぱいだ。
 南極へ北極へ、雪と氷の世界を取材してきた私の原点は、八甲田山かもしれない。新人記者時代を過ごした青森で春夏秋冬、通った。今も12~5月は毎月、バックカントリースキーを楽しんでいる。
 ゲレンデとは違い、圧雪整備されていない山の中を滑ったり登ったり、山を越え、枝をくぐり木々の間も抜けて行く。登る時はスキーの滑走面に「シール」を貼る。英語でアザラシの意味だ。今は化学繊維を使うが、アザラシの皮のように前向きには滑り、逆向きには毛が逆立ち、ブレーキがかかり斜面を登れる。ブーツのかかとを上げて、スキーをひきずるように歩く。滑る時はシールをはがして、ブーツのかかとを固定し直す。
 何より楽しみは新雪だ。降っ…
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青森:朝日新聞デジタル 2025-06-08 [Edit / 編集]

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