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志摩の風景愛した洋画家 南幸男さん17回忌の遺作展 玉城町・三重

【南さんの作品を紹介する二三四さん=玉城町宮古のギャラリーボナール伊勢玉城館で】

【度会郡】三重県志摩市の魅力ある風景を描き続けた同市の洋画家で、平成21年に73歳で亡くなった南幸男さんの遺作展が、玉城町宮古のギャラリーボナール伊勢玉城館で開かれている。観覧無料、15日まで。
【志摩の風景を描き続けた南さん(南幸男遺作展実行委員会提供)】
南さんは、志摩市の小学校に勤務する傍ら絵を描き続けた。東光展と日展では、郷土志摩をモチーフにした色彩豊かで温もりのある作品を発表し、数々の受賞歴を持つ。多くのテレビ番組にも出演して大王崎を全国に紹介し、絵を通じた後進の育成にも尽力した。
同展は17回忌の節目に、南さんの次男聡幸さん(62)ら遺族や関係者でつくる実行委員会が主催し、油彩画や水彩画計48点を出展。大王崎の風景や名切漁港、英虞湾の入り江などのほか、旅先のベネチアやミラノ、色彩豊かに描いた花々も展示されている。聡幸さんによると、実行委主催の作品展は今回が最後になるという。
南さんの妻二三四さん(83)は「志摩の美しい風景に魅せられ、大王崎を愛し50年描き続けた主人の作品に触れてもらい、主人を思い出してもらえたらうれしい。今まで支えてもらった方々に感謝している」と話した。
同展に合わせて制作した作品のポストカードを4枚入り500円で販売する。収益金は病院や福祉施設などに寄付する予定。

伊勢新聞 2025-06-09 [Edit / 編集]

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