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性別や役割分担めぐる「無意識の思い込み」気づいて 富山県が研修会

 家事や育児は女性、組織のリーダーは男性のほうが向いている――。そんな「アンコンシャス・バイアス(無意識の思い込み)」に向き合う研修会が6日、富山市であった。地域で啓発活動を担う県男女共同参画推進員と市町村職員向けに県が開き、約20人が参加した。
 講師は県民共生センター前館長の八島美智子さん。性別や年齢など属性への固定観念、周囲への同調をはじめ、様々な思い込みの種類を示した。参加者は、県が作成中のテキストを使い、家庭や職場の役割分担について自身の考えをチェックし、意見を交わした。
 グループごとの発表では、「洗濯やゴミ出しはできる人が担えば、支え合って暮らせる」「何でも偏見といわれると発言しづらいが、話さないと相手の気持ちはわからない。コミュニケーションは難しい」といった意見が出た。
 八島さんは、育児中の女性社員を気遣い、出張を頼むのはやめようと上司が考えたとしても、本人は行ける状況で意欲的かもしれない、という例を紹介。アンコンシャス・バイアスが、男女共同参画が進まない要因や、人権侵害につながる場合があると説明した。「行動や考えを振り返り、気づこうと意識することが大切。皆さんが講師になって、地域で研修を」と呼びかけた。

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富山:朝日新聞デジタル 2025-06-08 [Edit / 編集]

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