定員146人に7人…万博と堺を結ぶ船、利用が低迷 市議会も問題視
大阪・関西万博の会場がある夢洲と堺を結ぶ公式船「ミャクミャク号」の利用が低迷している。定員146人の船の平均乗船率は2割未満にとどまり、公費を投入した堺市では、市議会から対策を求める声が上がる。
記者が乗ってみると… 6月上旬、平日午後4時ごろの堺旧港。船体に赤、青、グレーの万博「イメージカラー」が施された船に乗ると、乗客は自分を含め7人だった。
そのうちの4人は調査などを担う観光業界の関係者で、「一般の乗客」と言えるのは2人。堺の隣の松原市から来た女性(61)とその次男(30)で、近くにできた航路に「せっかくなので」と乗りに来たという。
ミャクミャク号は毎日、堺旧港から午前と午後の計3回、夢洲浮桟橋から午後に2回航行しているが、こうした状況は珍しくないようだ。
堺市によると、運航を担う「ユニバーサルクルーズ」(本社・大阪市)は5割程度の乗船率を期待していたというが、万博の開幕当初から実態はかけ離れていた。
9日に堺市議会の委員会で報…
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大阪:朝日新聞デジタル 2025-06-09 [
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