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高血圧「治療に通って、測って」短命県返上を 青森県がキャンペーン

 青森県は3日、さまざまな病気の原因となる高血圧症を減らそうと、「治療に通い」「血圧を測る」キャンペーンを始めた。応募者にはQUOカードなどが当たり、全国ワーストの「短命県」返上を目指す。
 これまでの健康作りや食生活の改善といった「啓発運動」から、県民を直接「治療」に向かわせる方向に一歩進める形だ。宮下宗一郎知事が3日の定例会見で発表した。
 県によると、血圧の上が140mmHg以上、下が90mmHg以上だと要注意としている。一方で40歳以上の5人に1人が高血圧症の治療をしておらず、高血圧症なのに未治療の県民が約14万9千人いると推計している。
 県のキャンペーンの一つは「高血圧症未治療ゼロチャレンジ」。病院で初めて降圧剤の処方を受けた県民が応募でき、抽選で10人にQUOカード1万円分のほか、スマートウォッチなど、計70人に商品が贈られる。
 キャンペーンのもう一つは「血圧未測定ゼロチャレンジ」。血圧を公共施設などで10回測ってネット上に入力すれば、QUOカード1千円分を140人など、計230人に商品が当たる。
 宮下知事は会見で「病気だと分かっていても、なかなか治療に結びつかない人たちへのアプローチとして始めたい。特に働く世代、40代から60代の皆さんに参加していただきたい」と述べた。
 キャンペーンは来年2月28日まで。「クリニカル・イナーシャ(惰性)、ゼロチャレンジ!」(『青森県 イナーシャ』で検索)の特設サイトから応募する。問い合わせは県の「がん・生活習慣病対策課」(017・734・9283)。

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青森:朝日新聞デジタル 2025-06-10 [Edit / 編集]

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