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相川七瀬さん「稲穂の重み受け取って」 小学生と古代米の田植え

 【岡山】古代米の「赤米」の栽培が神事として受け継がれている総社市新本の本庄国司神社で9日、同市の「赤米大使」を務めるロック歌手の相川七瀬さんと地元の小学生らが田植えをした。
 相川さんは同様の神事が残る長崎県対馬市で見た稲穂の赤く染まった美しさにひかれ、赤米の普及に関わるように。2012年から総社市の赤米大使となり、本庄国司神社の田植えに参加し始めた。今回が12回目になる。
 豊作を願う神事の後、相川さんや片岡聡一市長、新本小学校の5年生11人らが神田に入り、約180平方メートルの田に手で苗を植えた。そろいの赤いはっぴは、氏子が新調して奉納したものという。11月ごろに約30~40キロが収穫され、旧暦11月15日(来年1月3日)の霜月祭りなどで神事に用いられる。
 神事として赤米が栽培されている総社と対馬、鹿児島県南種子町の2市1町は相川さんを仲介人として「赤米伝統文化交流協定」を結んでおり、今夏は南種子町で子どもたちの交流事業が予定されている。
 相川さんは毎年秋の収穫期に総社市の備中国分寺で「赤米フェスタ」を開いており、今秋も開催予定。「ここ数年コメの不足が言われている。子どもたちには田植えの体験を通じて稲穂の重みを受け取って欲しい」と話した。

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岡山:朝日新聞デジタル 2025-06-10 [Edit / 編集]

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