<式年遷宮行事>ご神木、三重県入り 桑名、市民ら3万人が奉迎
【ご神木を載せたトラックを奉迎する奉仕者ら=桑名市桑名の揖斐川河川敷で】
【桑名】令和15年の第63回伊勢神宮式年遷宮に向け、長野県と岐阜県の御杣山(みそまやま)から奉採されたご神木が8日夕、桑名市の伊勢大橋南詰・揖斐川河川敷で合流し、三重県入りした。
河川敷で行われた引き継ぎ式には、神社関係者、伊藤徳宇桑名市長らが参列。ご神木が通った愛知、岐阜両県と、静岡県の神社庁長、塚原德生三重県神社庁長が握手を交わして引き継ぎ、伊藤市長らと鏡割りの後、乾杯して祝った。
【境内に到着したご神木を乗せたトラック=桑名市本町の桑名宗社で】
ご神木を3本ずつ積んだ2台のトラックは、伊勢国一の鳥居・七里の渡し跡を通り、桑名宗社までの約700メートルを進んだ。「日本一やかましい祭」と呼ばれるユネスコ無形文化遺産の石取祭のかねや太鼓を打ち鳴らす山車38台に前後を守られ、木遣り唄の掛け声に合わせてそろいの法被を着けた奉仕者約1470人にお木曳きされた。
沿道には約3万人(主催者発表)の市民が詰めかけ、樹齢約300年、長さ約6・6メートル、重さ約1・5トンのヒノキのご神木を、大きな拍手で奉迎した。
ご神木は奉迎祭、伊勢大神楽の奉納などを終えて境内で1泊。9日朝、奉送祭後に出立した。
伊勢新聞 2025-06-10 [
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