竹に巣 外来のタイワンタケクマバチに注意 「殺虫剤対処を」
枯れた竹に巣を作る外来のタイワンタケクマバチに刺される被害が、滋賀県内でも報告されている。多賀町立博物館が10日、発表した。竹ぼうきの穴にいることもあり、殺虫剤などで対処するよう呼びかけている。
館によると、タイワンタケクマバチは台湾、中国南部からインドに生息する。体長2センチほどで、黒色。日本では2006年、愛知県と岐阜県で初めて確認された。これまでに関西や東海など19府県で確認され、定着しているとみられる。
メスが竹材をかんで穴を開け、5~6月に卵を産む。花粉を巣にため込み、幼虫がそれを食べ、8月ごろ新成虫として姿をみせる。博物館には昨年8月、「竹ぼうきの穴にハチがいて刺された」と町民から報告があったという。
人を襲うことは少なく、巣になった竹材をつかんだときに、穴から出てきたハチに刺される。毒性は弱く、腫れは1時間ほどで収まるという。
大関(おおせき)佑弥学芸員(生態学)は「家の外に竹ぼうきなど竹材を置かないことが一番の対策。穴があったときは触らず、殺虫剤などで対処してほしい」と注意を呼びかけている。
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滋賀:朝日新聞デジタル 2025-06-11 [
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