「なぜ議員ではなく市民を?」 傍聴席に防犯カメラ、議員席には死角
横浜市議会の本会議場の傍聴席に、防犯カメラが設置されることが決まった。設置の中止を求める請願が市民から出されたが、5日の本会議で否決された。市によると、全国20の政令指定都市で、傍聴席へのカメラの設置は初めてという。「なぜ市民を映すのか」。傍聴に通う人たちの疑問は解けていない。
「怒りより、悲しかった。敵だと思われているようで」
5月15日、市民8人のグループと市民団体が防犯カメラ設置の取りやめを求め、それぞれ市に請願を提出した。その一人、大塚要治さん(69)は議会の様子を五感で感じられることに魅力を感じ、「議員や市長と共闘する気持ち」で傍聴に通ってきた。「民意が議会に反映されていない」と感じ、声を上げたこともある。カメラの設置は「目的がわからない。思いを持って通っているが、敵ではない。映されるのは嫌」と話す。
カジノ誘致めぐる質疑で… 市議会局などによると、設置の経緯はこうだ。
3月、日本維新の会・無所属…
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神奈川:朝日新聞デジタル 2025-06-11 [
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