百貨店のタイムカプセル、40年の時超え開封 1985年の風感じて
百貨店の天満屋（岡山市北区）で11日、40年前に当時の社員が埋めたタイムカプセルの開封式があった。
カプセルはアルミ製で直径約50センチの球状。カプセル内には、当時の社員が21世紀の天満屋を考えたアンケートや論文、店の包装紙や紙バッグ、当時の社報など約30点を入れ、1985（昭和60）年7月に東区西大寺にある創業家の旧宅の庭に埋めた。
16年後に21世紀に入ったら開封するはずだったが月日が過ぎ、今年、百貨店開業100周年を迎えたのを機に掘り起こした。この日は岡山本店で元社員と若手社員がふたをずらし、中身を披露した。
担当役員だった浦上安弘さん（90）は「業績は問題なく拡大していたが、社長が『一度振り返って、将来どうあるべきか考えなければいけない』と発案した」と当時を振り返る。
保存状態は良好で、埋納に立ち会った柳賀瀬一憲さん（78）は「私が生きとるうちに開くんかな？と思っていたが、こんなきれいな姿で見させていただいて感無量」と話した。
岡山本店で紳士服売り場を担当していた平田真由美さんは「今後の女性の生き方」をテーマに書いた論文が優秀賞に選ばれた。「賞金が10万円も出たので、つくば科学万博に行きました」。大学を出て就職3年目ぐらい。男女雇用機会均等法の施行前年で、同期の男性社員とは給料がかなり違ったという。
タイムカプセルと内容物、掘り起こした様子の動画などは、岡山本店6階催場で18日まで展示する。午前10時から午後6時まで。
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1985年の主な出来事・日航ジャンボ機墜落
・ソ連の書記長にゴルバチョフ氏就任
・プロ野球阪神が21年ぶり優勝、初の日本一
・田中角栄元首相が脳梗塞（こうそく）で入院
・メキシコで大地震、死者1万人以上
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岡山：朝日新聞デジタル 2025-06-12 [
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