タイパの価値も変える?洗濯機 心も洗って15分、そういえば…
夢洲から 大阪・関西万博の会場で「ミライ人間洗濯機」に入った。大阪のメーカー「サイエンス」が手がけた全身を洗う浴槽の進化版だ。ヒートショックや介護者の負担を減らすことなどが期待されているという。
ふたが閉まると静かに温水が満ち、超微細な無数の泡で真っ白に。目を閉じてエステ並みのリラックス気分……。
いやいや、いけない。
背中から心電図をモニターし、その人に合う映像が映し出されるというから、見ないともったいない。
目を開くと、お花畑が広がっていた。
せっけんはつけない。タオルでゴシゴシもしない。本当に何もしないまま、音楽や映像を味わいながら15分を過ごす。
「タイパ」「コスパ」が叫ばれる今、「手っ取り早く体を洗う」ことに価値を求めそうになる。
だけど、体だけでなく、こうして心も洗って1日を終える習慣が当たり前という未来を想像すると、悪くない。
そういえば私、最近全然、心を洗えていないかもしれない。そう感じさせられた。今日からちゃんと、自分に与えてあげよう。
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世界中の人々が集まり、連日多彩なイベントが開かれる大阪・関西万博。会場の夢洲(ゆめしま)で取材に駆け回る記者たちが、日々のできごとや感じた悲喜こもごもを伝えます。
万博に関するショート動画をインスタグラムで配信中【動画】大阪・関西万博の大阪ヘルスケアパビリオン内にある「ミライ人間洗濯機」に入ってみた=内海日和、佐藤慈子撮影
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大阪:朝日新聞デジタル 2025-06-13 [
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