大津市の待機児童132人、高止まり 全国最多の昨年より52人減る
【滋賀】大津市は、4月1日時点で保育所などに入れなかった待機児童数が132人だったと発表した。184人で全国最多だった昨年より52人減ったが、依然として100人を超える厳しい状況になっている。
大津市では、宅地開発が進んだ中北部地域などで待機児童数が急増した。一昨年は6人だった。
市は小規模保育施設の2カ所新設や、公立保育園による低年齢児の受け入れ増、保育士の確保などに取り組んできた。その結果、待機児童数は昨年から約3割減ったが、132人は記録の残る2012年以降で4番目に多い。
待機児童数が高止まりする背景には、利用を申し込む児童数の多さがある。今年は2572人で昨年から51人増えた。共働き世帯が増えているといい、市保育入所課の担当者は「厳しい状況が続いている」と話す。
市は今後、中北部地域で定員90人の民間保育所を整備する。さらに、市営住宅の唐崎駅前団地のテナントを活用し、地域型保育施設の公募をする予定。今月には、将来の保育ニーズを見据えて、JR石山駅北口に計画されている大規模マンション敷地内の商業施設で、定員90人規模の民間保育所を公募するための協定を京阪電鉄不動産と締結した。
市は「今後も引き続き、保育施設の整備と保育士の確保の両面から待機児童対策を進めていく」としている。
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滋賀:朝日新聞デジタル 2025-06-13 [
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