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萩焼の「波多野善蔵・英生父子茶陶展」 榊莫山氏との共作も、津の三重画廊

【榊氏と共作した善蔵さんの作品を紹介する英生さん=津市中央の三重画廊で】

【津】三重県伊賀出身の書家、榊莫山氏(大正15年―平成22年)と親交のあった陶芸家で山口県無形文化財保持者の波多野善蔵さん(83)と、息子で日本工芸会正会員の英生さん(54)=いずれも山口県萩市=の父子茶陶展が、津市中央の三重画廊で開かれている。善蔵さんと榊氏の共作や、父子の作品計約110点を展示販売している。15日まで。
近現代の工芸品や茶道具を扱う同市の公信堂熊谷美術(熊谷隆代表)が、年1回三重にゆかりのある萩焼作家の作品を紹介している。
榊氏と善蔵さんの共作は「虹 莫山」と書かれた大鉢や「芳」の文字がある茶わん、詩の書かれた陶板がある。善蔵さんの緋色の花入や、英生さんの大胆な意匠の水指など茶陶を中心に、日常遣いの器もある。
英生さんは「莫山先生がご家族と山口に来られたり、私が父の素焼きの器を持って伊賀に伺ったりして(共作が)できた」と経緯を語り、父と自身の作品について「登り窯で焼成するため同じ土、同じ釉でも仕上がりが全く違う。三重の皆さんのご意見を今後の作陶に生かしたい」と話した。

伊勢新聞 2025-06-13 [Edit / 編集]

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