「マイナーな文学ジャンル」と危機感 鎌倉で詩のフェス開催へ
鎌倉市で10月、地域の出版社、書店、飲食店、ギャラリーが連携した詩のフェスティバル「KAMAKURA POETRY FESTIVAL 詩を」が1カ月にわたり開かれる。詩を身近に感じてもらおうと朗読、講演会、写真展、ワークショップ……様々なイベントがあり「魅力的な言葉との出合いを楽しんで」と呼びかけている。
発起人は、鶴岡八幡宮近くの小町通りで20年間、カフェを営む千田(ちだ)哲也さん(55)。
数年前からカフェで詩の朗読会を定期的に開いてきた。コロナ禍以降、若い世代も含め「生きた言葉を求める人たちが増えた」と、手応えを感じてきたという。
旧知の雑誌編集者やラジオのパーソナリティーら7人で実行委員会をつくり、イベントを伝えるA3判六つ折りの広報紙「sio paper」を2千部作成し、思いをつづった。
「三代将軍源実朝が『金槐和歌集』を著し、中原中也が最期を迎え、西脇順三郎が居をかまえ、田村隆一が歩いた鎌倉で、いま詩はどれくらい読まれているのか」
企画した背景には、詩がマイ…
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神奈川:朝日新聞デジタル 2025-06-13 [
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