250メートルの小さな大冒険!松山市内で8羽のカルガモ引っ越し物語【愛媛】
こちらはカルガモの親子です。
実は6月、松山市内で引越しをしたんです。
街中を縦横無尽に歩き回るカルガモたちは無事に目的地にたどり着けたのでしょうか。
一列でトコトコ小走り!と思いきや、道路の真ん中では突然立ち止まり…。
松山市の街中をマイペースに歩き回る8羽のカルガモたち。
地域に笑顔を咲かせた250メートルの大移動に密着しました。
【木和田アナリポート】
「当時カルガモは八坂小学校の正門のすぐ奥にある池で巣を作っていたといういことです。」
松山市湯渡町にある八坂小学校。
ここでは、2年前から春になると、カルガモがやってきて卵を産みます。
【高橋美樹校長】
「小さい命を驚かしてはいけないという思いやりの気持ちを持てていたと思うし、カモを見守る子どもたちが優しくていいなと思いながら見ていました」
今年も運動場にある池にカモが巣を作っていることが確認され八坂小学校の児童たちも見守っていました。
とべ動物園によるとカルガモは産卵場所と子育ての場所が異なる生き物。
八坂小学校にいたカルガモも、6月4日、ふ化してまもないヒナを連れて、池を飛び出し引っ越しを始めました。
向かうのは八坂小学校からおよそ250メートル離れた石手川です。
柵を潜り抜けて松山の街の中へ。
すると、いきなり関門が…。
車も通る道路へと飛び出します。
道路を横断するカルガモ。
奇跡的に、車が通っていないタイミングでした。
あれ・・・カルガモはどこへ~?
いたのは、住宅の敷地。
すこ~し寄り道をしていたようでした。
カルガモ親子の行進。
その愛らしい光景に思わず、車を止めて見守る人も!
あ!あぶない!
人間にとってはわずか250メートル。
でも、カルガモにとっては大冒険です。
みんな疲れたのか、ひと休みしていました。
小さな命が無事に目的地にたどり着けるよう地域の人たちも誘導しながら親子を見守ります。
そして、最後の難所、土手の沿いのブロックです。
【地域の人】
「がんばれ~おちるな~」
出発からおよそ1時間、ようやく新しい家に到着しました。
そして、13日、カモの親子を見守り続けていた八坂小学校の子どもたちにお引越しが完了できたことを報告へ。
【木和田アナ】
「無事お引っ越しできてよかったね」
【児童】
「嬉しかった」
「石手川はここからだったら少し遠いけど無事到着できて良かった」
【高橋美樹校長】
「子どもたちももちろんなんですけど地域の人たちも心に止めてくれていて、また来年も巣を作ってヒナが生まれて地域を守ってくれる存在になってくれたらいいなと思います」
【児童たち】
「カルガモさん頑張ってねカルガモさん元気でね~」
愛媛朝日テレビ 2025-06-13 [
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