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小学校の給食に問題相次ぎ、児童が弁当持参 大阪市が業者と契約解除

 大阪市東住吉区の小学校で、食器の洗浄が不適切で副菜の提供ができないなどの事案が相次ぎ、一部の児童が弁当を持参する事態になっている。大阪市教育委員会は13日、同校の給食の調理について民間業者との委託契約を解除すると発表した。
 市教委によると、同校では、給食の調理の委託業者が替わった4月から▽試食会での米の炊き方が悪く職員が完食できない▽副菜の食器の一部に洗い残しがあった▽調理員がフライヤーの使い方が分からないなどの問題が確認されていた。
 5月19日からは校長が希望する児童に弁当の持参を許可。市教委が毎日職員を派遣して調理作業をチェックするなどしてきた。しかし、その後も調理員がゴミ箱のふたを触った手で食材に触れたため、完成したスープを提供できなくなるなどの事案があった。
 保護者や市議らからは業者との契約解除を求める声が強まり、市教委は当初3年間の予定だった業務委託契約について、業者と合意の上、今月20日で解除することを決めた。市教委は理由について、「当該校の児童・保護者の不信感が強く、市の給食事業全体への信用失墜につながりかねない」と説明。横山英幸市長は13日、記者団に対し「不安に思われた生徒や保護者に申し訳ない思いだ。(業者の選定方法について)改善を検討していく」と話した。同校では24日からは市の調理員が、8月からは別の民間委託業者が給食を提供する予定という。

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大阪:朝日新聞デジタル 2025-06-13 [Edit / 編集]

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